変形性関節症について

変形性関節症について

整形外科部長 池間 康成

「変形性関節症」とは

「変形性関節症」とは

「変形性関節症」とは

ヒトの体は206個の骨からできており、その骨をつなぐ関節は約265 か所もあるそうです。関節の骨の表面には関節軟骨というものがあり、衝撃を吸収するクッションの役割をしています。軟骨には神経が通っていないため、われわれ人間は関節を自由に動かすことができます。

「変形性関節症」とは、その表面の軟骨が削れていき痛みを感じる状態です。関節はからだ中にあるため、様々な関節に起こり得ます。股関節や膝関節に多く、一般的にも知られるようになりましたが、指や手首、肩、更には顎の関節(顎関節症)にも起こることがあります。骨折や骨壊死(骨の血流がなくなり細胞が死んでしまうこと)など原因が分かっているものもありま すが多くの原因は明らかにされておらず、進行してしまうと治療に難渋してしまうことがあります。

治療法
 疼痛を訴えて受診した患者には、その痛みの程度や軟骨の摩耗の程度に応じて、内服や関節注射などの薬物療法 に併せて装具療法、運動療法を勧めています。薬物療法は初期の強い痛みを 抑えることに有効と言われていますが、長期的には運動療法などが効果的であります。内服や関節注射を長期に使用している方もいますが、内服薬(消炎 鎮痛剤)は胃潰瘍や腎臓への副作用が 多く、できるだけ頓服に変更すること を勧めます。また関節注射(ヒアルロン酸)に予防効果はなく、痛みが増強したときに効果を発します。長期的に行うことでいつしか関節内に細菌が入り、化膿性関節炎(関節内が化膿すること)を起こしてしまうと数回の手術 が必要になることがあるため、時には休薬することが必要です。
手術
手術

 痛みと摩耗の程度が高度で、薬物療 法や運動療法でも改善しない場合は、手術に至るケースもあります。摩耗が進行している場合は、金属で加工された人工関節置換術が広く行われるようになりました。手術を受ける患者数は、日本でも年々増加しており、膝関節は 年間約6万件、股関節は年間約3万件に及びます。しかしながら少数でありますが、合併症(感染、血栓症など)を起こすことがあるため、様々な注意事項があり、十分に理解をしていただくよう説明しております。時々、外来で「今日、手術お願いします。」と言って、鞄一つ持って受診される方がいます。2、3泊くらいで帰れるくらいお手軽に考えておられましたが、手術の 内容、合併症、術後リハビリの重要性を説明すると、その重大さを認識し、一度自宅に帰り家族会議で検討した上 で手術を受けていただきました。

グルコサミンって 効きますか?
 近頃は「グルコサミンって効きますか?」と質問されることが多くなりました。コマーシャル、新聞広告などでもグルコサミン、コンドロイチン、ヒ アルロン酸、たくさんのサプリメントが紹介されております。しかしながら、現段階ではその有効性は証明されておらず、効果は不明です。確かにいずれの成分も軟骨には必要な成分ですが、胃や腸などで分解される過程で、その 成分も分解されているようです。今後 本当に関節の軟骨に届くようなものが 開発されるよう期待して静観しております。
これまでの整形外科分野において、変形性関節症、関節リウマチ、骨粗鬆症は患者数が多く、現在まで増加傾向にあり、有効な治療方法がありませんでした。関節リウマチと骨粗鬆症は近年、大規模な調査と研究が進みその治療薬も有効な薬剤が次々と使えるようになりました。次は変形性関節症に関して全国レベルで原因解明の取り組みがなされており、将来、新しい治療方法が提供できるのではと、大いに期待しているところです。

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