骨粗しょう症について

骨粗しょう症について

整形外科 米須 寛朗

骨粗鬆症という言葉を聞いたことがある方は、たくさんいらっしゃると思います。では、骨粗鬆症とはどういう病気なのでしょうか、また、骨粗鬆症は、何が問題なのでしょうか。

どういう病気なのか?
 骨粗鬆症とは、「骨折リスクを増すような骨強度の問題をすでにもっている人に起こる骨格の疾患」と定義されています。分かりやすく言うと、骨が弱くなって、骨折しやすい状態にあるということです。よく、骨密度という言葉を聞くと思いますが、骨密度が低くない方でも、骨折しやすい状態にある方は、骨粗鬆症と診断されます。具体的には、女性、高齢、低骨密度、既存骨折(骨粗鬆症が原因で骨折したことがある人)、両親が大腿骨近位部骨折を受傷したことがある人、喫煙、飲酒、ステロイド内服歴などがある方は、骨折しやすい可能性が高くなると考えられています。また、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化、腎臓病など生活習慣病の方も骨折しやすいことが分かっています。

問題は?

骨粗鬆症 問題

骨粗鬆症 問題
※図をクリックすると拡大されます。

骨粗鬆症で、問題となることは、定義からもわかるように、骨折しやすいということです。骨粗鬆症に由来する骨折(図1)としては、脊髄圧迫骨折(せぼね)(図2)、大腿骨近位部骨折(あしの付け根)、橈骨遠位端骨折(肩)などがあり、寝たきり、要介護の原因となるばかりではなく、生命予後にも重篤な影響を与える事が明らかになっています。ちなみに、寝たきりの原因の第1位が脳卒中、第2位が老衰、第3位が骨粗鬆症による骨折となっています。

 

診断

 診断には、骨密度だけではなく、単純X線像の評価、骨折しやすい素因をもっているか、などを総合的に判断して、診断します。

 

治療

薬物療法・・・患者さんの年齢、骨密度、骨折歴があるかなど、総合的に判断し、薬を使い分けます。骨粗鬆症の治療の柱になります。

食事・・・生活習慣病とも深い関連があるため、カルシウム、ビタミンDの摂取だけでなく、栄養全体を考えることが重要です。

運動・・・骨に機械的な刺激を与えることで、骨を強くする効果があります。また、転倒予防、背筋力を維持して背骨が曲がるのを防ぐ効果があります。ただし、運動中に転倒、骨折しないように注意することが大切です。

 以上、主に高齢者の骨粗鬆症について、お話ししましたが、特に食習慣と運動習慣は、骨粗鬆症の発症予防に影響します。日本人女性においては、18歳時に骨密度が最も高くなるという報告があり、18歳以前からの生活習慣が大変重要です。

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