肩の疼痛について

肩の疼痛について

整形外科医 山口 浩・城間 隆史

肩の疼痛について

 みなさん、こんにちは。今回は、肩の痛み『五十肩(肩関節周囲炎)』について説明させていただきます。
 『五十肩』という言葉は、皆さんにとってなじみ深いものと思います。江戸時代の文章に『凡、人五十歳ばかりの時、手腕、骨節痛む事あり、程すれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう。また、長寿病という。』という記載があるそうです。『昔から肩が突然痛くなり、時間とともに軽快していく』と認識された病態があったようです。すなわち、肩関節周囲炎は明らかな誘因なく中年期に突然発症する肩関節痛で、関節の動きが悪くなり、時期が来れば自然によくなる病気ということです。
 それでは、肩関節周囲炎の疫学、症状、運動療法、治療について紹介致します。

疫学
 女性に若干多く(男性1に対して女性1.2~1.5)発症し、約20%のひとは両肩に発症します。また、約20%のひとが再発を経験します。

症状

 典型的には、以下の3つの時期に分かれるようです。
①初期・・凍結進行期→痛みが強く(特に夜間痛)、動かす事で痛みが増してしまうため、徐々に動かすことが困難になっ てきます(関節が固まってしまう)。
②中期・・凍結期→関節が固まってしまい、思うように動かすことができなくなります。この時、痛みは軽減してきています。
③晩期・・解凍期→痛みはほとんどありません。悪かった関節の動きが、徐々に良くなってくる時期です。

運動療法
 3種類の運動を痛みに応じて行って下さい。動かさない期間が長いほど関節の動きが悪くなることがあります。

治療
 痛みがあまりきつい場合には、痛み止めの内服、湿布、ヒアルロン酸注射など治療を積極的に受けることをおすすめ致します。また、関節可動域が改善しない難治例には手術を行うこともあります。症状がきつい方は整形外科に相談下さい。
 以上、述べましたように、決して治らない病気ではありません。ただし、多くの方は、症状が改善するまで時間がかかります。肩関節周囲炎と診断された場合 には焦らずに療養して下さい。

肩挙上位自動運動
①最大挙上位での重力を利用した腕ふり運動

肩挙上位自動運動

屈曲 90°までは対側の手で保持

肩挙上位自動運動

重力を利用して挙上
→少し戻してまた繰り返す

②挙上・最大外旋位からの水平外転運動

肩挙上位自動運動

挙上90°、最大外旋位から最大挙上

肩挙上位自動運動

水平外転

※ 注意

肩の疼痛について 注意

 五十肩と同年代に発症し、肩の痛みと機能障害をきたし鑑別診断が難しい病気に『肩腱板断裂』があります。MRIで診断されること(左に示すMRIを参考にして下さい)が多く、6か月以上痛みが継続する方は、整形外科に相談して下さい。

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