スマホに子守りをさせないで

スマホに子守りをさせないで

小児科 冨名腰 義裕

テレビ、テレビゲーム、DVD、ケータイ、スマホ、パソコンなど電子メディアは急速に普及し今や生活に欠かせないものとなっています。一方で、長時間使用、不適切な使用の弊害も見られます。

■なくなったサンマ(三間)
 2才頃までの乳幼児は身近な人との関わりあい、遊びなどの実体験を重ねることによって人間関係を築き心と体を成長させます。 聞いて、触れて、見て、五感が育っていきます。
 50年前の東京オリンピックの頃にテレビが普及し始め、都市化が進み、それとともに子どもたちの遊び場・外遊びの減少が始まりました。80年代にパソコンやテレビゲームが登場して瞬く間に広がっていきました。そして90年代にインターネットが使えるようになり現在に至っています。便利さ追求の中で子どもたちは忙しくなり時間の喪失、遊び場がなくなり(空間の減少)、仲間を作ることが少なくなりました(仲間の減少)。これらを称してサンマ(三間)がなくなったと言われています。
■メディアリテラシー
 そのような中で日本小児科医会は平成16年に「子どもとメディア」の問題に対する提言を行ないました。その中では電子メディア接触の低年齢化と長時間化を避けること、メディアの内容をしっかり見極めてうまく利用すること(メディアリ
テラシーという)をうたっています。アメリカではその2年前に同様の提言を行なっています。
■電子ベビーシッター
 しかしながら、その後子育ての孤立化、完璧を目指す社会風潮はさらに顕著となり、パソコンと同じような機能を持つスマホ等の普及によりいわゆる電子ベビーシッターが当たり前に子育てに利用されています。中にはスマホがないと暮らしていけない状態になっている方もあります。それを踏まえ日本小児科医会は平成25年に「スマホに子守りをさせないで」というポスターを作成しました。親が子どもを抱っこして、目を見て、手をつないで直接触れ合うことの大切さを啓発しています。
 いろいろな研究から電子メディア接触時間の長い幼児は、就寝時間が遅い、就寝・起床の生活リズムが不規則、食習慣や排便習慣が悪いことなどが報告されています。別の研究では発語の遅れも指摘されています。
■三つ子の魂百まで
 「三つ子の魂百まで」とい いますが乳幼児期の習慣は 大人になるまで続きます。す べての大人がメディアとの 付き合い方に関心を持ち未 来ある子どもたちを導いて いただきたいものです。 便 利さはもちろん大切ですが、 手をかけ時間をかけじかに 触れあって子育てをしてい きましょう。 そして子育て の先輩方も子育て真最中の パパ・ ママに声をかけて聞 き役になってあげましょう。 聞いてくれる誰か、 自分を 認めてくれる誰かがいるこ とで育児の不安や悩みのい くらかは軽くなるものです。
 私たち小児科医も病気を みるだけでなくパパ・ ママ の育児支援にがんばってい きますのでよろしくお願い します。

スマホに子守りをさせないで

ページトップへ

ページトップへ

〒901-2224 沖縄県宜野湾市真志喜2-23-5
TEL 098-898-2111 FAX 098-897-9356

診療時間
午前:9:00~12:30(受付時間 8:30~11:30)
午後:14:00~18:00(受付時間 13:30~17:30)

休診日:木・土曜日午後・日曜・祝祭日